標高1977m、群馬県と新潟県の県境にそびえる谷川岳は、「魔の山」の異名と、ロープウェイで気軽に稜線へ立てる親しみやすさをあわせ持つ、日本百名山屈指の名峰。一ノ倉沢の大岩壁が放つ圧倒的な迫力と、天神尾根に広がる360度の大パノラマ——二つの顔を知ってしまったら、もう行かない理由が見つからない山です。
東面にそびえる一ノ倉沢は日本三大岩場に数えられるクライミングの聖地で、その荒々しい岩肌は麓からでも圧倒的な存在感を放ちます。一方で天神平までロープウェイが通じ、天神尾根ルートなら日帰りで山頂を狙える手軽さも魅力。トマの耳・オキの耳と呼ばれる双耳峰の頂に立てば、上越国境の山々がどこまでも連なります。
新緑と高山植物の初夏、山肌が燃えるように染まる紅葉の秋——6月〜10月がベストシーズン。天候が変わりやすい山なので装備と計画はしっかりと。険しさと優しさをあわせ持つこの山は、何度でも登りたくなるはずです。
谷川岳の山頂はトマの耳・オキの耳の双耳峰。標高が高いのはどっち?
登山口の最寄り・土合駅は「日本一のモグラ駅」。地下ホームから改札まで、階段はおよそ何段?
小説『雪国』冒頭の「国境の長いトンネル」のモデルとなった、谷川連峰を貫く鉄道トンネルは?
※答えはこのページには載せていません。調べるもよし、登って確かめるもよし——谷川岳クイズの答えと解説を見る →
“魔の山”と呼ばれる理由。確かに、この山は簡単ではない。絶えず風は変わり、空は表情を変え、足元の一歩でさえ、確かな判断が求められる。けれど人はそれでもここへ向かう。何度でも、繰り返すように。それは恐れに惹かれているわけではない。この場所にしかない何かが静かに人々の心を引き寄せている。言葉にすれば「魔力」かもしれない。だがそれは人を惑わすものではなく、ただ深く、強く、離れがたく残り続ける感覚。気づけばまたここに立っている。理由を説明する必要はない。この山が“魔”と呼ばれるのは危険だからではない。静かに、そして抗えないほどに人々を惹きつける力があるからだ。
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背面には「TANIGAWA'S QUIET GRAVITY」のキャッチコピー入り。